病院経営とは~病院経営総論
🏥【病院経営とは?】大学院で学んだ内容を医療×経営の視点でわかりやすく解説!
こんにちは。私は**某大学院で「病院経営」**を学んでいます。
医療経営は特殊だと感じています。学ぶ機会もあまりないかと思いますので、せっかくの学びを整理しながら、医療と経営の視点から発信していきたいと思います。
お願い:授業での学びに加え、私の意見も入っておりますのでその点ご注意いただけましたら幸いです。
今回のテーマは…
👉 病院経営総論
👉 病院の価値とは?
👉 地域医療構想や働き方改革など現場の今
などなど、はじめの一歩となる重要なポイントをまとめます。
💡病院経営ってなに?
「病院経営」は、広義の医療経営の中でも
🏥 病院に焦点を当てて学ぶ分野のことです。
📘「病院管理学(Hospital Administration)」とも呼ばれ、
病院を安定的かつ持続可能に運営するための理論と実践を扱います。
📚 学ぶ内容は多岐にわたります
以下の4つの領域をバランスよく学びます:
-
🎯 マーケティング
-
🏃♀️ オペレーション(業務運用)
-
💻 経営情報システム(IT・DX)
-
🧠 経営戦略
- 【以下については別の講義で詳しく学びます】
-
🤝 組織論・リーダーシップ
-
💰 会計・ファイナンス
💬 また、学ぶ立場(経営者・管理職・現場)により重視されるスキルが変わります:
| ポジション | 重視されるスキル |
|---|---|
| トップ層 | 概念化力(Conceptual Skills) |
| 管理職 | ヒューマンスキル(Human Skills) |
| 現場職 | テクニカルスキル(Technical Skills) |
🕰️ 病院経営を取り巻く歴史と背景
| 年代 | 主な出来事 |
|---|---|
| 1948年 | GHQの指導で「病院管理研修所」設立 |
| 1961年 | 国民皆保険の達成 |
| 1963年 | 病院管理学会の設立 |
| 2001年 | 小泉構造改革(病院の合理化が進行) |
| 2003年 | DPC(包括払い制度)の導入 |
| 2010年 | オバマケア導入 →「価値重視」へ |
| 2020年 | 新型コロナウイルス感染症による混乱 |
🏥 病院の価値とは?
病院経営でよく使われる公式があります。
🔹 Value = Quality / Cost
つまり、質の高い医療を、できるだけ低コストで提供することが「病院の価値」になります。
📈 経営戦略に役立つ分析フレームワーク
病院を取り巻く環境を整理するには、以下のフレームワークが便利です:
📰 注目のトピックス(2024年)
現場では「働き方改革」が推進された一方で、
👥 人手不足や副業禁止(制限)、人件費の高騰など経営に大きな影響を与えています。
🕐 自己研鑽と労働の線引き問題なども浮上しています。
🏘️ 地域医療構想と地域包括ケア
国の医療政策は、都道府県が「地域医療構想」として、
市町村が「地域包括ケアシステム」として展開しています。
💡目的は「医療と介護の切れ目ない連携」です。
中学校区単位での運用が進められています。
また、病院には「病床機能報告」が義務付けられ、
🏥 地域における病院の役割と病床数の適正化が進められています。
地域医療構想会議なども進められています。
📉 病院経営の現状:赤字が当たり前?
-
🧓 慢性期・精神科病院:かろうじて黒字
-
🚑 急性期病院:平均利益率はマイナス
病床数の合理化はDPC導入から始まり、約20年が経過。
2040年に向け、医療資源の最適化は待ったなしです。
🛡️ ファイブフォース分析で見る病院経営
-
🆕 新規参入:オンライン診療、遠隔医療、OTC医薬品など
-
🧴 代替品:ネットによる自己診断、薬局での対応
-
💊 売り手の交渉力:医薬品・委託費・人材紹介料、給食費、コメの価格の高騰
-
📢 買い手の交渉力:国、患者、情報の非対称性の是正
-
🏥 競合の激化:地域間・法人間のサービス競争
特に、買い手の交渉力、診療報酬を策定するのは厚生労働省や、財源確保となると財務省ということになるため、個別交渉は難しく、どのような政策になるのかは予想しつつ合わせていかなければならないため、小回りが利かない、自由度が低いことが病院経営を難しくしていると思います。また、最近では一番現場をなやませているのが「人手不足」「人件費率の上昇」かと思います。今までと同じ収益構造ではだめだ、ということです。それに対してどのようなアプローチ法があるのか、戦略的に実行していける人が組織におられるのかどうか、その体制が整っているのかどうか、といった点が生き残り戦略では重要になってきそうです。
🔎 自院に置き換えて考える
今後の病院経営は、あらゆる方向からの圧力にどう対応するかがカギです。
自院の立ち位置や戦略を再構築し、「選ばれる病院」を目指す必要があります。
患者さんの取り合いになっている地域もあれば、患者さんはたくさんいらっしゃるけれども働き手がいなくて病院機能を維持できない施設もあるかと思います。
現状把握の徹底から課題を抽出し、何をすべきか限られた資源の中で戦略を練る必要があります。
📘 次回予告
次回は、**「医療マーケティング」**について学ぶ予定です。
授業で使用している教科書はこちらです。
- 価格: 3190 円
- 楽天で詳細を見る
行動栄養学とはなにか?を読んで~食習慣について、データの分析から改めて考える~
# 📘【この本との出会い】
2025年2月に横浜で開催されたJSPEN(日本静脈経腸栄養学会学術集会)に参加した際、書籍販売コーナーで出会いました。
「行動栄養学」――この言葉だけで今の栄養分野において非常に重要な概念だと直感し、迷わず購入しました。

# 📖【あらすじ】
この本は、「行動栄養学とは何か?」という問いに対して、栄養疫学の視点からアプローチしてくれる一冊です。
疫学や統計学の専門用語も出てきますが、各章の最後にわかりやすい結論が示されており、専門用語を飛ばしても十分理解できます。
構成がユニークで、**あえて最後の第9章で「行動栄養学とは何か?」という結論を置いている**のも面白いポイントです。
最初に概念的なヒントを散りばめ、最後に集約させる――まさにアカデミックでありながら読者思いの構成です。
---
## 🧵 第1章:栄養学の縦糸と横糸
タイトルは難しそうですが、栄養学の本質をシンプルに表現しています。
「食品」には複数の栄養素が含まれていますが、私たちが認識するのは“食品”であり、体が受け取るのは“栄養素”です。
この見えない関係を、健康という“布”を織る**縦糸(栄養素)と横糸(食品)**という比喩で表現しています。
本章では、水分摂取量や脱水予防にも触れています。
特に高齢者の水分摂取の難しさについて、「なぜ必要なのか?」を理論的に説明してくれる点が印象的でした。
まさに、**行動×栄養**の視点からの分析であり、アカデミックかつ実践的です。
---
## 🧩 第2章:複雑系
「朝食を食べる子どもは成績が良い?」という問いに対して、因果関係を評価する難しさを取り上げています。
間接的な要因(家庭環境・生活リズムなど)が多すぎるため、単純な「朝食=成績UP」とは言えない。
ここに登場するのが“複雑系”の考え方。
栄養疫学と行動科学の交差点にある、非常に示唆に富む内容です。
---
## 📚 その他の章構成(テーマの幅が広い!)
- 第3章:相対重要性
- 第4章:量と反応の関係
- 第5章:バイアス
- 第6章:食行動をどう測るか
- 第7章:健康情報と食行動
- 第8章:社会と食
- 第9章:行動栄養学とは何か?
※最終章でようやく「行動栄養学とは何か?」が明かされる構成のため、ネタバレは控えます📘
---
# ✨【感想】
「こんな本を待ってた!」――それが率直な感想です。
データと行動科学を組み合わせ、栄養学の実践現場と理論をつなげてくれる内容。
定量化が難しいテーマを、**ここまで論理的に整理して伝えてくれる本は珍しい**と思います。
構成・視点・読みやすさ、どれをとっても優れていて、多くの「気づき」が得られました。
---
# ✅【こんな方におすすめ】
- 食習慣について、定量的に分析したい方
- 栄養に関する研究テーマや手法に悩んでいる方
- 栄養学をより**アカデミックな視点**で深めたい方
---
# 🛒【こちらからご購入いただけます】
📗 Amazonリンク:
👉 https://amzn.to/3FeCWeD
---
行動科学と栄養学をつなぐ架け橋のような一冊です。
実務者にも研究者にも、おすすめできる内容だと思います。
初めて栄養のことを学ぶ本~おすすめ3冊を比較してみました~
📘①「一生役立つ きちんとわかる 栄養学」

栄養学の基本から最新情報まで、Q&A形式で身近な疑問にやさしく答えてくれる1冊。構成は、Q&Aを軸に、各栄養素の働きや症状別(風邪、花粉症など)への栄養的アプローチ、さらには食品ごとの栄養情報まで幅広く網羅。
特に便利なのは、必要な情報にすぐアクセスできる点。栄養素別・食品別に整理されており、後から見返しやすい工夫がされています。1ページに「働き」「効果的な摂取方法」「1日の摂取基準」「豊富に含まれる食品の表」がまとまっており、とても実用的。
文字も大きめで、イラストも豊富。読みやすさ重視の方におすすめの1冊です。
【こちらからご購入いただけます】
kindle:https://amzn.to/4m4LfKp
📗②「正しい知識で健康をつくる あたらしい栄養学」

こちらもQ&A形式から始まり、栄養の基本、食材図鑑、症状別の栄養アプローチ、栄養素の働きまでしっかりカバー。①よりも食材情報が豊富な印象で、料理や食材選びに活かしたい方にぴったり。
ページ数は①より約30ページ少ない分、1ページあたりの情報量はやや多め。また、「1日の食事バランスの組み立て方」など実践的な内容もあり、毎日の食生活を整えたい方におすすめです。
📙③「体・健康・食べ方を科学する! 栄養の教科書」

①②とはアプローチが異なり、「栄養が体の中でどう働くのか?」を軸に構成された、まさに教科書スタイルの1冊。食品情報よりも、人体の構造・疾患との関係性にフォーカスしています。
健康診断でチェックされる栄養関連の項目や、体内での代謝メカニズムをしっかり解説。構成は「体と健康の基本」「栄養素・成分辞典」「食べ方のポイント」、さらに94品目の食材辞典の付録付きで、データ面でも充実しています。
人体と栄養の関係を深く学びたい方におすすめです。
【こちらからご購入いただけます】
kindle:Amazon.co.jp: 新 栄養の教科書 電子書籍: 大久保研之, 深津章子: Kindleストア
📌 選び方のポイント:まとめ
-
① 一生役立つ きちんとわかる 栄養学:マンガや図解が豊富で、読みやすさを重視する方におすすめです。
-
② 正しい知識で健康をつくる あたらしい栄養学:食材情報が充実しており、日々の献立作りに役立てたい方に適しています。
-
③ 体・健康・食べ方を科学する! 新 栄養の教科書:人体の構造や疾患との関係を深く学びたい方に向いています。
管理栄養士がすすめる入門書『楽しくわかる栄養学』レビュー
こんにちは。管理栄養士のKakapoです。
今日は、「栄養学の基本を学ぶならまずこの1冊!」という本をご紹介します。

専門的な知識も登場しますので、
-
栄養学についてしっかり学びたい方
-
栄養士・管理栄養士を目指している方
-
在宅での栄養管理に不安がある方
-
医療従事者だけれど、栄養は専門外…という方
におすすめの1冊です。
ご紹介する本
【楽しくわかる栄養学】(著:中村 丁次)
医師であり、日本栄養士会の長も務められた中村先生が執筆された、2020年2月発行の栄養学入門書です。
おすすめポイント
-
オールカラー・B5判で見やすい。教科書のように使えるサイズ感
-
図解が豊富で直感的に理解しやすい
-
栄養素の「働き」に着目した、実践的かつ本質的な視点
どんな内容が学べる?
本書のテーマは、表紙にもあるとおり、
『栄養学とは、人の健康を支えるための科学』
にんじんに栄養がある、という事実から一歩踏み込んで、
-
その栄養素が人体でどのように働くのか
-
ライフステージでどう栄養的価値が変わるのか
-
栄養の吸収・代謝の仕組み
-
身体計測、栄養ケア、公衆衛生、栄養表示(トクホなど)
など、現場でも必要とされる栄養学の基礎と応用が190ページにぎゅっと詰まっています。
こんな方におすすめ
-
これから栄養士・管理栄養士を目指す方
-
医療や介護現場で、食支援に携わる方
-
食育や健康に関心のある保護者
信頼できる1冊として、まず最初に読んでいただきたい本です。
ご購入はこちらから
📱 Kindle版
https://amzn.to/3GUT5WU
📘 紙の書籍(文庫)
https://amzn.to/4jQDUgk
